インビザライン歯科矯正のアタッチメントって何ですか?
今回はアタッチメントというものに絞って解説します。
ワイヤー矯正はご存じの通り針金を使って、歯にブラケットといわれる装置を張り付けて行って
ワイヤー(針金)の形や大きさ、種類(形状記憶合金やステンレス)を変えて歯の動きを見て曲げたりゴムを使って力をかけたりして
動かして歯並びを整えていきます。
インビザラインをはじめとするアライナー矯正といわれる、目立たなく矯正してると気づかれない装置と何が違うのか。
色々違いますが、ワイヤーでいうブラケットに似たものがアライナー矯正のアタッチメントになります。
上図の右がインビザラインで左がワイヤー矯正です。見た目が全然違います。
アタッチメントは下図の赤い線で囲んであるでっぱりのプラスティックです。
このアタッチメントは歯に凸凹を作ります。素材は光で固まるレジン(プラスチック)です。
これがあると何がよいのか。
患者さんの中ではこれを付けたくないという方がいます。
結論から申し上げますと付けないと歯が思うように動きませんし治療がうまくいきません。
想像してみてください。ウナギを手でつかむところを。
なかなかつかめません。歯の表面はつるつるです。
下図のアライナーがつかめません。ということは歯が動かせません。もちろんちゃんと歯磨きしないと表面がぬるぬるになるので同じです。
そこでアタッチメントの登場です。
鍋つかみの要領で取っ手があれば鍋を回したり、持ち上げたりと楽な操作ができると思いませんか。
この鍋の取っ手がなければ操作しづらいのです。
それとアタッチメントは通常アタッチメントと最適アタッチメント(インビザラインの会社が付けてくれるもの)があります。
インビザラインからはAIで歯を動かす設計図のクリンチエックが送られてきますが、これを修正しないで
治療を行う先生がいます。
これだけでは無理な場合が出てきます。
きちんと噛めないとか思い通りに動いてないとかが起きます。
自分で通常アタッチメントを付けて歯の動きを考えて修正しないといけません。